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河口流域及び沿岸海域において有機物の堆積により酸性化した海底泥中に海水を原料として作った弱アルカリ性の「クリアウォーター」を散布することにより、好気性細菌を活性化させてヘドロの分解促進を図る一方、硫酸塩還元細菌(嫌気性バクテリア)の増殖を抑制して硫化水素等の有害物質の発生を防止します。
つまり好気性バクテリアの活性を促して有機物の分解を促進する為に、軽度な負荷が続いても自浄作用により良好な海底の底質環境を持続することが期待できます。
有機物の堆積
河川の汚染主因は産業排水および生活廃水が下水管を通して油脂類、食品残滓、洗剤類及び浴室の汚水等が(枝)河川に流れ込むことで浮泥層を形成したり有機物が堆積し腐敗を起こし、引いては酸素を必要としない有害細菌(嫌気性細菌)が増え底質のpHが酸性化したヘドロとなります。
1.安全性が高い
2.有効の持続性を長期間保つ(年間1〜2度の散布でOK)
3.有効性の確認判定が簡単にチェックできる
4.他のどんな工法より安価
5.散布法が簡単
■底泥の状態
泥質化し柔らかい程『不良』で、砂質化し固い程『良』です。
底泥を採取し水中で篩い掛けすると差異が確認できます。
また底泥が正常で底生生物が生息している場合、生息孔が確認できます。
■底泥の色
黒色がかっている程『不良』で、黒色調が薄い程『良』です。
■底泥の臭い
硫黄臭がきついほど『不良』です。
■底棲生物
生物種や数で判断します。生物群が生息していない場合には『不良』といえます。
■全硫化物
・社)日本水産資源保護協会(1995)は水産用水基準の底質基準について全硫化物量0.2mg/g乾泥以下を正常泥、0.2mg/g乾泥以上を汚染の始まりかかった泥、1.0mg/g乾泥以上を汚染泥と区別しています。
・有機物の分解に伴い酸素が消費され、嫌気的な状態(酸素が少ない状態)になると底質中の硫化物が増加します。
硫化物は生物に対して強い毒性を有するため、この値が高くなると底生生物などの生息が困難となります。0.2mg/g乾泥が漁場環境を保つ上での目安といわれています。
・上述した事は環境指数、つまり底層の溶存酸素量と底泥の硫化水素量の比で表わされ、この指数で汚染や老化の程度を把握することができます。
環境指数(EI)=全硫化物/底層溶存酸素量m1/1×100
■硫酸塩還元菌
魚介類にとって有害な硫化水素を作り出す菌で、海底が貧酸素になったときや海底のpHが低くなると発生します。
■硫化水素
卵の腐ったようなにおいのする有害気体で、魚介類が大きな被害を受ける要因となります。
■リン・窒素
植物の生長に不可欠な栄養素ですが、これが海水中に増えてくると有害な赤潮プランクトンのエサになり、プランクトン増殖の原因となります
■COD
海底の汚れ具合を調べる指標で、養殖海域では20mg/g(乾泥中)を限度としています。(乾燥した泥1gに対する量で比較します。)
■浮泥層
河川等を通じて有機物が海底に沈降浮遊した物で、養分が豊富なためきれいな海水中では存在していない有害細菌などの繁殖場所となります。
(社)日本水産資源保護協会 基準値
区分 | 項目 | 正常 | 注意 | 危険 |
---|---|---|---|---|
水質 | 溶存酸素(mg/l) COD(mg/g乾泥) |
6< <10 |
5 20〜30 |
<4 |
底質 | 硫化物(mg/g乾泥) pH |
<0.1 8.2 |
0.2〜0.4 8〜7.8 |
0.4〜1.0 <7.8 |
ご相談に応じます
1.底泥の事前調査
2.調査結果の解析報告
3.散布概算費用の算出
4.底泥の経時変化の追跡調査
5.改善効果の検証と提案
《お願い》汚染された底質をよみがえらせる為には、少なくても3年間は継続使用してください。
《適合品》本製品は、『海洋汚染及び海上災害防止に関する法律』に基づく溶出試験基準に合格した製品です。
《適合品》本製品は、『水道用薬品の評価基準(JWWA Z109)』に適合しています。
汚水・汚泥・雨水貯水施設での用法、用量については個別の使用技術を要しますので、当社のお問合せフォームにてお問合せ下さい。